2021年6月28日「話すこと」は「考えること」だ!
昨年からの数度にわたる緊急事態宣言などにより外出を控えている方は多いと思います。
また、在宅勤務の普及で通勤時間が節約されている方も少なくないでしょう。
これらにより家にいる時間が多くなり、それなりに時間に余裕ができている方が多いのではないでしょうか。
せっかくですので、その時間を話のネタを探したり、考えたりするのに使ってみてはいかがでしょうか。
日常会話でも朝礼でのスピーチでも、話のネタがないと話はできません。
普段から話のネタを探すことはとても大切です。
一方で、そのネタをもとにどのような話をするか、考えることも重要です。
少し前に、ベーシックコースを受講されている大学生のSさんから相談がありました。
作成したスピーチについてアドバイスして欲しいということでしたので、2分間のスピーチを聞きました。
話の概要は次の様なものでした。
・家を出てしばらくしてから財布がないことに気付いた
・家の中を探したが見つからないので、どこかで落としたと思い、交番に届けた
・応対してくれた警官はとても丁寧に聞き取って書類を作成してくれた
・2日経っても出てこなかったが、ふといつも持ち歩いているカバンの奥にあるポケットを探ると財布が出てきた
・見つかってホッとした
いかがでしょうか?
私はこのSさんの話を聞いて、とても物足りなく感じました。
それは、話の内容が事実説明中心で、Sさんの気持ちや考えがほとんどないからです。
話には「話題」と「主題」があります。
「話題」とは、上に示した概要のようなもので、話の中身その物です。
一方、「主題」とは、この話題から言いたいことを切り取ったものです。
この「主題」にその人の気持ちや価値観が表れてくるのです。
そして、「主題」は1つの「話題」から幾つも出てきます。
このことを、Sさんのスピーチを例に考えてみましょう。
例えば、財布がないことに気付いたときにあわててしまい、カバンの中や身の回りをきちんと確認しなかったかも知れません。
その点に着目すると、主題は「どんなときも落ち着いて確認しよう」となります。
また、財布をいつも入れているところとは別のところに入れたからこうしたことが起こった、とも言えます。
この点に着目すると、主題は「大切なものは決まったところに保管しよう」となります。
更に、どこかで落としたに違いない、という思い込みが強くて、きちんと身の回りを確認しなかった、とすれば、
主題は「思い込みには注意しよう」となります。
視点を変えると、交番の警官が丁寧に話を聞いてくれたことで、それまでの焦る気持ちが和らいだことが印象に残っているとしましょう。
その場合は「人の話はていねいに聞こう」という主題になるでしょう。
このように、1つのエピソード=話題から、自分の気持ちや考え=主題は色々と出てきます。
時間に余裕があるなら、最近の心に残ったエピソードをもとに、色々と主題を考えてみてはどうでしょうか。
考えた主題の中で一番自分がしっくりくるものがあれば、それが自分の価値観に近いものなので、自分探しの材料にもなります。
主題は、はじめはなかなか浮かんでこないかも知れませんか、慣れればすぐに思いつくようになります。
「話すことは考えること」です。
ぜひチャレンジしてみてください。
日本話し方センターのベーシックコースやオンライン短期集中トレーニングコース、2日間集中セミナーでは、上に述べた主題を引き出し、それに沿った話にまとめるトレーニングをベテラン講師の指導で行います。
その成果は多くの受講生が実感されています。
ぜひ「受講者の声」をご覧ください!
また、在宅勤務の普及で通勤時間が節約されている方も少なくないでしょう。
これらにより家にいる時間が多くなり、それなりに時間に余裕ができている方が多いのではないでしょうか。
せっかくですので、その時間を話のネタを探したり、考えたりするのに使ってみてはいかがでしょうか。
日常会話でも朝礼でのスピーチでも、話のネタがないと話はできません。
普段から話のネタを探すことはとても大切です。
一方で、そのネタをもとにどのような話をするか、考えることも重要です。
少し前に、ベーシックコースを受講されている大学生のSさんから相談がありました。
作成したスピーチについてアドバイスして欲しいということでしたので、2分間のスピーチを聞きました。
話の概要は次の様なものでした。
・家を出てしばらくしてから財布がないことに気付いた
・家の中を探したが見つからないので、どこかで落としたと思い、交番に届けた
・応対してくれた警官はとても丁寧に聞き取って書類を作成してくれた
・2日経っても出てこなかったが、ふといつも持ち歩いているカバンの奥にあるポケットを探ると財布が出てきた
・見つかってホッとした
いかがでしょうか?
私はこのSさんの話を聞いて、とても物足りなく感じました。
それは、話の内容が事実説明中心で、Sさんの気持ちや考えがほとんどないからです。
話には「話題」と「主題」があります。
「話題」とは、上に示した概要のようなもので、話の中身その物です。
一方、「主題」とは、この話題から言いたいことを切り取ったものです。
この「主題」にその人の気持ちや価値観が表れてくるのです。
そして、「主題」は1つの「話題」から幾つも出てきます。
このことを、Sさんのスピーチを例に考えてみましょう。
例えば、財布がないことに気付いたときにあわててしまい、カバンの中や身の回りをきちんと確認しなかったかも知れません。
その点に着目すると、主題は「どんなときも落ち着いて確認しよう」となります。
また、財布をいつも入れているところとは別のところに入れたからこうしたことが起こった、とも言えます。
この点に着目すると、主題は「大切なものは決まったところに保管しよう」となります。
更に、どこかで落としたに違いない、という思い込みが強くて、きちんと身の回りを確認しなかった、とすれば、
主題は「思い込みには注意しよう」となります。
視点を変えると、交番の警官が丁寧に話を聞いてくれたことで、それまでの焦る気持ちが和らいだことが印象に残っているとしましょう。
その場合は「人の話はていねいに聞こう」という主題になるでしょう。
このように、1つのエピソード=話題から、自分の気持ちや考え=主題は色々と出てきます。
時間に余裕があるなら、最近の心に残ったエピソードをもとに、色々と主題を考えてみてはどうでしょうか。
考えた主題の中で一番自分がしっくりくるものがあれば、それが自分の価値観に近いものなので、自分探しの材料にもなります。
主題は、はじめはなかなか浮かんでこないかも知れませんか、慣れればすぐに思いつくようになります。
「話すことは考えること」です。
ぜひチャレンジしてみてください。
日本話し方センターのベーシックコースやオンライン短期集中トレーニングコース、2日間集中セミナーでは、上に述べた主題を引き出し、それに沿った話にまとめるトレーニングをベテラン講師の指導で行います。
その成果は多くの受講生が実感されています。
ぜひ「受講者の声」をご覧ください!